TAC Podcast 2 第136回 配信遅延

天王寺アップルクラブ(TAC)では皆様とIT関連情報を共有する目的でポッドキャスト番組「TAC Podcast 2」を毎週金曜日の0時に配信しています.前身の番組が2015年11月からですから,数えて5年以上に渡り配信を行っています.現在の番組パーソナリティは,TAC副代表の「大道」とTAC肉部長の「きたお姫」が担当しており,基本的な番組構成は「オープニング」「ニュース」「コメント」「エンディング」で,2018年の7月に今の配信の形になってからは「オープニング」「ニュース」は大道の一人喋り,「コメント」「エンディング」は大道ときたお姫での二人喋りでお届けしています.また,TAC音楽部長の芝さんにはコメンテーター的な役割で準レギュラー出演していただいています.

今回,2021年3月26日配信の第136回は約10時間の配信遅延となってしまい,番組の配信を楽しみにしてくれているリスナーの皆さんにはご迷惑・ご心配をおかけしました.TAC Podcast 2 は毎週の定期配信ですから,大道やきたお姫の仕事の関係で配信をお休みさせていただいたこともありますし,編集にミスがあって配信が遅延することも何度かありました.しかし,今回の第136回の配信遅延は今までパターンとは違ってかなり焦りました.

配信遅延の主な原因は,ポッドキャスト編集に使用している Intel Mac の操作を誤り macOS Big Sur にアップデートしたことです.反省の意味を込めて以下にTAC Podcast 2 第136回 配信遅延の顛末を書きます.

大道がポッドキャスト編集に利用しているメインの Mac は Intel Mac「MacBook Pro (13-inch, 2020, Four Thunderbolt 3 ports)」で,インストールされている OS は macOS 10.15 Catalina です.サブマシンとして使っている MacBook Air で新しい OS「macOS11 Big Sur」の素晴らしさはよく分かっているので一日でも早く Big Sur にアップデートして使いたかったのですが,使用しているセキュリティ対策ソフトの「eset」が残念ながら Big Sur に対応していなかったのでアップデートは先延ばしになっていました.が,ついに2021年3月23日に Big Sur に対応したことが発表されましたので,136回の編集が終わった週末にアップデートする予定だったのです.

では,何故に意図せずにアップデートしてしまったのか,結論としては大道の操作ミスに尽きるのですが,それには要因があるのです.Apple は親切なことに macOS の古いバージョン(Catalina 以前)を使っているとしょっちゅう出現する「アップデートがあります」というポップアップ表示(下の画像)を出してアップデートを促してくれるのです(汗

大道は先述の理由でアップデートする気はありませんでしたので,いつも「後で行う」の下向き矢印をクリックし「明日再通知」を選んでいました.ですが,この通知はアップデートをしない限り何度も何度も出てくるのです.これが,操作ミスを生みました.

3月23日の夜,ご機嫌に Logic ProX で音源を編集する様子を youtube で配信していました.SONY の ZV-1 を Mac に接続し OBS を使って背景をクロマキー合成しての配信であり,様々なアプリを立ち上げていました.(あ,話は変わりますが SONY の ZV-1 UVC にも対応しましたので,オンライン会議や youtube 配信に最高ですよ!)そのときにどうやらアップデート通知の「再起動」を押していたようなのです.

後のことはよく覚えていません.なんか犯罪者の供述みたいになってるのですが,もう眠くて覚えてないのです.これでどうやら大道のメインマシンは macOS Big Sur になりました!

このアップデート中,メインマシンが使えないのでサブマシンの M1 の MacBook Air でとりあえずの編集をすることに.幸い,どちらの Mac でも編集できるように SanDisk の SSD に Logic Pro のファイル格納する習慣が役立ちました.この SanDisk の SSD が超高速なので,20GB くらいある Logic Pro のファイルも数十秒で読み込み・読み出しが可能なので保存するのもあまり手間ではありません.

しかし,M1 の MacBook Air での編集では大きな問題があるのです.Logic Pro で使用しているプラグインのいくつかが M1(Apple Silicon)や Big Sur に対応していないのです.いつもプラグインを購入している Media Integration のサポートページ を見てもまだまだ全てが対応していないことが確認できます.対応していないのでインストールもしていないプラグインは Logic Pro の画面でも下のように「!」が付いて使用できない警告がなされます.

今回は更に幸いなことに「オープニング」「ニュース」の大道の声も「コメント」「エンディング」の大道ときたお姫の声もすでに整音は終わっており,メインのファイルで切り貼りをすることだけが完成していない状態でした.この作業だけであればプラグインの使用は考えずに切り貼りだけに専念し,切り貼りが完成したファイルをメインマシンに戻したときにプラグインを使える状態であればどうにかなるばずです.この時点で既に配信開始時刻の26日0時(25日の深夜)を過ぎていました.

ここで,大道が行っている整音について少しお話させていただきます.大道もきたお姫も番組の収録(録音)には ZOOM の H1n というレコーダーを使用しています.Zoom ではなく ZOOM です.このレコーダーはお手軽に録音が出来て音が良いのですが,録音感度が良過ぎて周りの音も拾ってしまうという欠点があります.その雑音・ノイズを消すのには iZotope の RX8 というツールを使っています.これはスタンドアロンでも使えますし,Logic Pro のプラグインとして使うことも可能です.iZotope さんには去年 Youtube でオンライン開催した「AUGM 大阪 October 2020」にご登壇いただいて iZotope の RX8 の解説をいただいていますので,そちらの youtube 配信 もぜひご覧ください.

AUGM 大阪 October 2020 の youtube 配信

そのほかにも Waves の Vocal Rider という音量調整プラグインも欠かせません.これはいわゆる「手コンプ」という作業を自動的に行なってくれるプラグインで,入力音量が大きければスライダー下げて出力音量を絞り,入力音量が小さければスライダー上げる事で音量の変動を抑える素晴らしいもので,これがポッドキャストを聴いていて疲れない「聴きやすさ」根源であり,決して欠かすことが出来ないプラグインなのです.そして,この Waves の Vocal Rider のバージョン問題が今回の配信遅延を生み出すことになったです.

大道が今まで Intel Mac の Logic Pro で使用していた Waves の Vocal Rider のバージョンは V10 であり,こちらの Media Integration のサポートページ を見ていただくと分かるとおり,Big Sur には V12 からの対応だったのです.しかも,V12 にバージョンアップしても M1 の Apple Silicon には対応していないので M1 環境での使用は出来ません.しかし,メインマシンを Big Sur にしてしまたのは事実であり,Vocal Rider が V10 のままでは Rosetta2 で使用できる可能性はありますが,とても不安なので Vocal Rider の V12 を購入することにしました.

Amazon で Vocal Rider を買う 方が Media Intergration の Waves ページ から購入するよりも安かったのですが,Amazon は代理店を通さず Waves の直接販売で全て英語サポートになるようでした.それに対して Media Intergration は日本の会社で日本語サポート,以前に iZotope の RX8 を購入したときもダウンロード販売だったらすぐにアクティベーションコードがメールで来た覚えがあります.安いものではないですが,背は腹に帰らないので8800円で購入(2021年3月25日現在),これでも定価は33000円らしいので特別割引価格のようです.

満を持して,購入!! 

購入確認メールがすぐに来ました.アクティベーションコードも掲載?! ん?? 掲載されていません.購入確認メールだけです.なんで・なんで????

購入ページを改めて見直すと「ご入金から2営業日以内に,メールでお届け」の記述がありました.きちんと見てなかったです(大汗

【重要:加筆】
なんと Waves 製品には WUP(Waves Update Plan)というサポートプログラムがあって安価にバージョンアップできることが分かりました.皆さんは大道のように新しいライセンスを購入せず,WUP を経由した購入をおすすめします!
【加筆終わり】

どうしよう,音源の最終書き出しが出来ないとの焦りもありましたが,出来るだけ冷静になって M1 マシンで最後の書き出し以外のところまでは実施しました.一応,まだ Big Sur には対応していないはずの 左手デバイス Orbital2 も Rosetta2 のおかげもあって問題なく動いてくれて編集はどんどん進みました.しかし, Vocal Rider V12 のアクティベーションコードは来ず.(Orbital2 の使用レポートはこちら

なんだかんだと時間は経つばかり,26日の朝になってもまだアクティベーションコードは届きません.もうこの際,音量調整せずに出そうかと思いましたがダメ元で Vocal Rider をV10 のまま Logic Pro で書き出して(バウンズ)してみることにしました.すると,なんと全く問題なくアッサリ書き出せました(笑) あれ,未対応のはずでは? まあええ,書き出された音源を確認もせずにサッと配信に載せました.

なんだかんだいっても今回の騒動で Rosetta2 は凄い働きをしているのがよく分かりました. Big Sur には対応していないはずの 左手デバイス Orbital2 も全く問題なく動作してくれたので M1 Mac でも物理的な編集環境は変ることもなく編集できました.

公式ページで非対応を掲載している Waves の Vocal Rider V10 も問題なく動作してくれましたが, Vocal Rider については最新バージョンを使うに越したことはないのでこれを機会に購入したことは後悔していません.でも,セールのときに買いたかったのが本音です(笑)

今回の配信遅延騒動,全ての原因は大道が Intel Mac の操作を誤り macOS Big Sur にアップデートしたことを発端に様々な勘違いや不手際が元で起こりました.この顛末を皆さんにも他山の石としていただきたく,恥を偲んで公開させていただきました.これに懲りず,皆さんには今後とも TAC Podcast 2 をお聴きいただけたら幸いです.

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